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下山ダッシュ

   

やぁ。

今回は「下山ダッシュ」について話をしてみたいと思います。

飯田市は山脈に囲まれた盆地で栄えた土地であり、数々の丘によって形成されています。そのため同じ市町村内であっても標高差があり、少しでも道を間違えると予期せぬ場所に出たりしてしまいます。

そんな飯田市ですが飯田市の地形を利用した「下山ダッシュ」が存在しているのを皆様は既にご存知かと思いますが、私なりに調べてみました。

概要

下村山駅⇔伊那上郷駅
乗車区間距離:約6.4km

直線距離 地図上:約1.8km

徒歩距離 約2.1km-2.3km

標高 各駅標高差:73m

あ~る路線図
出典:究極超人あ~るova

ゆうきまさみ
1991年バンダイビジュアル

飯田線が作り出した「鼎駅~飯田駅」区間のΩカーブですが、区間前の駅で下車し電車がΩカーブで遠回りをしている間に直線距離にして約1.8km先にある駅に向かって走破することである。

下山ダッシュ

「下山ダッシュ」は大きく分けると

  • 地元「下山ダッシュ」
  • 無料で挑戦「下山ダッシュ」
  • 究極超人あ~る式「下山ダッシュ」

になるでしょうか

地元

発車時間に間に合わず「下山村駅・伊那上郷駅」にダッシュで向かう
または
「下山村駅・伊那上郷駅」から下車し目的地に向かう

無料で挑戦

事前に電車に乗車しないため駅舎の外から開始する「下山村駅⇔伊那上郷」区間をダッシュし電車が到着する前にたどり着けるか?をチャレンジする

究極超人あ~る式

電車に乗車中に一度途中下車し「下山村駅⇔伊那上郷駅」区間をダッシュし再度同じ電車に乗る

ではそれぞれを紐解いていきたいと思います。

まずは地元

主に地元民が使う「下山ダッシュ」少し複雑ですが

下山村駅(伊那上郷駅)から乗車し通勤・通学する方が発車時間に間に合わず伊那上郷駅(下山村駅)にダッシュで向かい電車より先に到達し乗る予定だった電車に乗ること』

『該当する区間を電車で移動をすれば楽なのだが諸事情によりあえて乗車せず「下山村駅・伊那上郷駅」までダッシュするまたは「目的地を目指す」こと』

究極超人あ~る式無料で挑戦に挑戦する行為』

これらをまとめて「下山ダッシュ」と呼んでいます。

では次に無料で挑戦

『駅舎の外から開始し「下山村駅⇔伊那上郷駅」をダッシュし電車が到着する前に駅舎にたどり着けるか?』こちらは完全無料でチャレンジする方がやっている方法です。
事前に電車に乗車していないので料金が発生しません。
気軽にチャレンジすることができる方法です。

究極超人あ~る式

こちらはアニメ「究極超人あ~るova」を再現される方が主に使用します。『電車に乗っていて途中下車し「下山村駅⇔伊那上郷駅」をダッシュし同じ電車に再度乗車することを目的とする』事前に電車に乗る必要がある為、「下山村駅⇔伊那上郷駅」区間ではなく最短でも「伊那八幡⇒元善光寺」区間のキップ(乗車券)が必要である。

なおovaでは鳥坂先輩が手にしているノートでは両矢印「」になっているため上り下り両方としています。

一言で「下山ダッシュ」といってもいろいろありますね。

難易度1

「下山ダッシュ」には2種類あり

  • 下山村駅から伊那上郷駅にダッシュ
  • 伊那上郷駅から下山村駅にダッシュ

また

  • 下山村駅にダッシュ
  • 伊那上郷駅にダッシュ
  • 下山村駅からダッシュ
  • 伊那上郷駅からダッシュ

があります。

下山村駅から伊那上郷駅にダッシュ

は、下山村駅の標高が427m、伊那上郷駅の標高が500mですので約2kmの距離、標高差73mを駆け登らなければなりません。

伊那上郷駅から下山村駅にダッシュ

では、逆に約2km、標高差73mを下っていきます。

「下山村駅にダッシュ」と「伊那上郷駅にダッシュ」または「下山村駅からダッシュ」と「伊那上郷駅からダッシュ」は出発地点、目標地点により変わりますので、ここでは割愛させていただきますが「~に」「~から」は主に地元が使用する「下山ダッシュ」になります。

究極超人あ~る

では世に広めてくれた究極超人あ~るとはなんでしょう?

週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)にて、1985年から1987年にかけて「ゆうきまさみ」先生によって連載された漫画です。

そして「下山ダッシュ」は連載終了後の1991年にOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)のワンシーンに登場します。

究極超人あ~る|ova

原作終了後の光画部撮影旅行を描くオリジナルストーリー。東京駅発 - 飯田線の旅「スタンプツアー」と称されたチラシを見た鳥坂先輩。即座に申込み光画部のみんなで旅行を決行する。
しかし旅行費用を心配した小夜子に鳥坂先輩は「これを見よ!」とチラシをみんなに見せることからある事が発覚する。

ゴールは伊那市、期限は2日 どんな旅になるのでしょうかー?

アニメの作中で登場した「田切駅 - 伊那市駅」この区間を利用しイベントが開催されています。

田切駅→伊那市駅1hour Bicycle Tour the ○th
“轟天号を追いかけて”

このイベントは2012年に飯田線・伊那市駅の開業100周年記念イベントのひとつとして開催されたもので、一度限りの予定でしたが参加者、ファンの熱い要望により継続している。

2017年の今年も開催が予定されており7月29日(土曜日)に開催される。
詳しくは:おいでな伊那

究極超人あ~るova式

『飯田市内巡回ループの楽しみ方』

1.下山村駅→伊那上郷駅電車と競争、どっちが早い?
2.ランナーは証拠として出発する電車を撮影すること。
3.飯田駅での電車の停車時間は3分

4.鳥坂先輩曰く(※ネタばれ注意)

5.田切発16:47分(下山村駅から1時間強)光画部が挑戦したのは15時内の時間帯?

ちなみに鳥坂先輩が手にしていた「光画部旅行?(ノート)」では【飯田市内巡回ループの楽しみ方】とあるので「下山ダッシュ」の名称ではなかった。

対戦成績:25勝32負 1不戦勝 (前やったときは乗り遅れが出た)

※以下時間(時刻)は平成29年度時刻表参考

「下山村駅→飯田駅」間:所要時間【9-11分】
飯田駅までの間にあ~るくん一同(あさだ・きしだ)の走っているシーンがありますが走っているシーンでは「道路の左側を走っている」「歩道と道路の境界線(区画線)が狭い」「建物が無い」ことから推測できそうではあるが、残念ながら特定はできなかった。

 

「飯田駅停車時間」:「ここで3分停車ね」

 

「飯田駅発→伊那上郷駅間」:所要時間【4-6分】
3人が立ち止まるシーンであ~るくんの背景の建物が似ていた建物があったが現在は駐車場となっておりその姿は確認できなくなっています。
「現:高松診療所」だとすると高松交差点横断後は↗右側のルートで駅に向かうルートが正式なルートとなるが…。
(現:高松診療所に問い合わせをしたが当時を詳しく知る方は居らず、筆者の記憶では交差点部分に似た建物が存在し煙突っぽいものもあったような…。建物が旧:高松病院所有かは不明のまま、形までは判明していないが煙突は存在していたと今回の問い合わせでの成果である。)

このような問い合わせを調べてくださった高松診療所の皆様ありがとうございました。

「伊那上郷到着時」
あ~るくん一同が伊那上郷駅に到着したとき、ホームの横(左ルートだと駅横に出る)からの描写がないことから「上記の右」ルートの可能性もある。

時間

9~11分 + 【3分】 + 4~6分

光画部がチャレンジした時間:最短16分 最長20分
(ただし現在(平成29年)度時刻表から算出したためova当時ではありません)

飯田駅停車時間:下山村駅⇒伊那上郷駅(下り線)
18-1-6-6-3-2-3-15-8-1-2-2-17-1-2

飯田駅停車時間:伊那上郷駅⇒下山村駅(上り線)
1-1-2-7-3-9-2-2-2-3-2-2-7-2-8-2-3

所要時間:下山村駅⇒伊那上郷駅(下り線)
31-14-23-22-15-16-29-21-17-16-16-32-14-16-15

所要時間:伊那上郷駅⇒下山村駅(上り線)
14-16-14-20-14-23-15-16-16-16-16-21-17-22-15-16

それ以外
終点:飯田駅 飯田駅発のダイヤが存在する。

時間・交通量

飯田線飯田駅には「運行調整による停車時間」が存在します。

この「停車時間が何分なのか?」で難易度が大きく変わってきます。

また各駅で若干(数十秒~1分ぐらい)差がある時間もある為、時間帯によっては時間的に余裕を持てる、または余裕がまったく無い時間とさまざまな条件があります。

そして道路、どこでもそうですが時間によって交通量が多い時間があります。

通勤時間はどこもそうですが混雑します。
また飯田市は車社会でもある為主要道路は間違いなく混雑します。

混雑を回避するため、裏道なども利用する方も多くいらっしゃいます。

「下山ダッシュ」に利用される道路は飯田でも有数の交通量の多い道路(国道)、生活道路を利用いたしますので時間によっては混雑してしまう時間もあります。

くれぐれも車にはご注意ください。

下山ダッシュ

筆者が小学生時代(1991年より前)には「電車を途中下車し走って再度同じ電車に乗車する」を知っていましたので、地元でも「究極超人あ~る式」をやっていた方が存在していたことになります。が…残念ながら誰が「下山ダッシュ」をやり始めたのか?「命名したのは誰か?」は不明のままですが、「下山ダッシュ」または「区間ショートカット」であれば昔から地域住民が通学費節約(電車料金)時間短縮のために行われてきた知恵であります。

また部活動では走り込み時に「~~ダッシュ」とか「ダッシュ何本」と言うことがあり(全ての学校・部活動で現在でも言っているかは不明ですが…)その名残で命名されているとしたら、ここまで世に広まった「下山ダッシュ」は嬉しいものですね。

飯田線

さて、ここで「下山ダッシュ」はいつからか?を調べてみました。
この疑問たどり着くには飯田線が開通した時期を定めなければなりません。

飯田線が開通した背景には歴史的背景があり探せば探すほど興味深くなっていきますが、そこは皆様が検索をして読んでいただければと思います。

さて、飯田線は「伊那電車軌道」後に「伊那電気鉄道」が北から南下する形で徐々に開通していきます。

1923年(大正12年)
8月3日  元善光寺駅~飯田駅間が延伸開業。桜町停留場・飯田駅が開業
10月頃  上郷停留場(現在の伊那上郷駅)が開業

1926年(大正15年)
12月17日:飯田駅 - 伊那八幡駅間(3.6M≒5.80 km)が延伸開業。切石停留場・鼎駅・下山村停留場・伊那八幡駅が開業。
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:飯田線:最終更新 2017年5月10日 (水) 17:16

一部抜粋という形で引用させていただきましたが、1926年(大正15年)12月17日に「~下山村停留場」が開業しています。

開業した瞬間に「下山ダッシュが誕生」したかは不明ですが、ここが始まりともいえるでしょう。

そこでこの当時の時刻表を参考にしようとしたのですが残念ながら時刻表は見つかりませんでした。

古い時代で昭和32年の三河大野 - 辰野間によれば
参考:昭和32年10月1日改定 田口劇場発行(田口にあった映画館)
田口線(田口鉄道)、今甦る
「当時の時刻表」⇒「昭和32年時刻表へ」

天竜峡 飯田 所要時間
932 1001 29
1208 1237 29
1248 1308 20
1512 1545 33
1615 1648 33
1811 1840 29
1940 2006 26
2052 2122 30
2140 2217 37
昭和32年 天竜峡発⇒飯田駅発
29.29.20.33.33.29.26.30.37

この時刻表と現在の天竜峡駅⇒飯田駅間の所要時間を比べてみたいと思います。
(※条件として天竜峡発⇒飯田発で所要時間を出しております)

平成29年 天竜峡発⇒飯田駅発
44.28.35.36.26.33.43.34.31.28.26.26.47.26.28.28

所要時間的には現在と似たような時間のようです。ただし天竜峡と飯田駅間の所要時間ですので飯田駅後の所要時間、停車時間は不明のままではありますが…
あとは下山駅で降りて伊那上郷駅に行ける道があったかどうかですが、現在のように整備されてはいませんでしたが三六災害(昭和36年に伊那谷を襲った災害)後には整備されていきましたので今の道に極めて近い形になります。

三六災害時野底川周辺はかなりの被害を出しました。「下山ダッシュ」の動画、実際に走破した方達が挑戦した国道151号線の松川(新飯田橋交差点)から野底川沿いの坂道(加賀橋交差点)は三六災害時には山からの土砂、流木が積み重なった場所でもあります。

下山村駅からダッシュした方は1つ目の川(松川)を渡ったあと川に沿って坂を駆け上りますがこの川が「野底川」と言います。

高校

そして次に各高校設立時系列で追ってみましょう。

伊那上郷駅で下車し登校する高校は「飯田高等学校」と「飯田女子高等学校」があります、高校が今の場所に建設されたのが

1924年(大正13年)11月 - 長野県飯田中学校移転、飯田市上郷高松原に新校舎本館落成(現:飯田高等学校)

1946年(昭和21年) 下伊那郡上郷村立上郷農工技術学校創立(後、飯田工業高等学校)

1959年(昭和34年)4月 下伊那郡上郷村立上郷農工技術学校移転跡地に飯田女子高等学校開校

1961年(昭和36年)6月24日から三六災害

※下伊那郡上郷村立上郷農工技術学校(後、長野県飯田工業高等学校)
1957年(昭和32年)に飯田市丸山町(現かざこし子供の森公園)に移転(跡地は1959年4月(昭和34年)飯田女子高等学校開校)
2013年4月に長野県飯田工業高等学校と長野県飯田長姫高等学校が統合し「長野県飯田OIDE長姫高等学校」となる。

と、ここで上述してある飯田線に戻って見ましょう

1924年(大正13年)11月 - 飯田市上郷高松原に新校舎本館落成(現:飯田高等学校)
1926年(大正15年)12月17日に「伊那上郷~下山村停留場」開業
1946年(昭和21年)下伊那郡上郷村立上郷農工技術学校創立(後、飯田工業高等学校)

現:飯田高等学校が上郷に移転し後に下山村駅が開業していることで「下山ダッシュ」は早ければこの年代に行われていた可能性があるということになりますね。

その後1946年(昭和21年)に下伊那郡上郷村立上郷農工技術学校創立(後、飯田工業高等学校)ができていますのでこの年代からも可能性があります。

Ωカーブ

それでは今度はなぜ?Ωカーブになったのか?について調べてみました。

伊那電車軌道、後の「伊那電気鉄道」が北から南下しながら沿線を「天竜川に沿って天竜峡に」伸ばしていく予定だったそうです。

しかし、当時の飯田町(近隣の村)の強い要望により資金提供、敷地提供をし今の「飯田駅」「鼎駅」「下山村駅」と沿線を曲げる形で伸ばしていくことになりました。
(元善光寺から天竜川に沿って延伸していくと飯田市街地から大きく逸れてしまう)

もう1つが大きな川を渡らせる・トンネルを掘削するには時間そしてお金が必要でした。
飯田市は丘が多数存在し丘陵地帯でもあります。
天竜川の支流である川も存在します。

できるだけ資金をかけないよう地形に逆らわず延伸されていったそうです。

このことによってあのΩカーブが作られたことになります。

町(村)に停車場(駅)ができれば町(村)は発展する(かも知れない)それは凄い出来事だったのでしょう、伊那電車軌道に「伊原 五郎兵衛(恒次)」飯田町出身者がいたからこそ願いは叶ったのかもしれませんね。
そして飯田駅にある碑は、伊原五郎兵衛頌徳碑なのです。(飯田駅前⇒中央公園⇒飯田駅前)

さて、実は飯田駅には予定されていた沿線がありました。

中津川線と呼ばれる計画です。

1920年(大正9年) - 中津川線構想が浮上。
1922年(大正11年) - 飯田 - 三留野(南木曽)間鉄道が建設予定線として鉄道敷設法別表第60号に記載。

1989年(平成元年) - 建設用地が日本国有鉄道清算事業団に譲渡。計画は事実上頓挫。

設置予定駅
飯田駅 - 伊那中村駅 - 伊那山本駅 - 阿智駅 - 昼神駅 -(神坂トンネル内に夜烏山信号場、富士見台信号場)- 神坂駅 - 美濃落合駅 - 中津川駅ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:中津川線:最終更新 最終更新 2017年1月21日 (土) 10:21

と、飯田駅から西に向かっての中津川線、天竜川に沿って南下する飯田線の構想がありました。

もしかしたら同時期ですのでこちらも影響をしていたのかもしれませんね。

最後に

現在「下山ダッシュ」は地元民でも認知度は高く、運転士さん・車掌さんの方々だけでなく走っている方を見れば「下山ダッシュ」かな?っと理解している方も多いと思います。

ですが、「下山ダッシュルート」は飯田市でも有数の交通量の多い道路になり、また生活道路でもあります。
けっして広い道路ではないため、時間帯により混雑をしてしまいます。

飯田に来られてチャレンジし怪我や事故などで悲しい思いをすることなく飯田の雰囲気、景色なども堪能し、そして飯田線、飯田市を愛してくださると嬉しいです。

また、上述している

田切駅→伊那市駅1hour Bicycle Tour the ○th
“轟天号を追いかけて”

イベント時に聖地巡礼・イベント参加者が飯田市に立ち寄って記念に「下山ダッシュ」をされる方が少なからずいると思います。

もしかしたら、学生服・下駄姿の人が一生懸命走っている可能性も少なからずありそうですので、見かけたら温かい目で応援してあげてくださいね。

それでは、またおいでなんしょ。

 

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